地方創生RPG第一弾「ローカルディアクロニクル」

ローカルディアクロニクル タイトル画面 RPG
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しじみ
しじみ

さいたま市を舞台にしたファンタジーRPG
こちらも正統派RPGですね

以前、レビュー記事にした埼玉県行田市のRPG「言な絶えそね」のシリーズの第一弾がこの「ローカルディアクロニクル」です

こちらは埼玉県さいたま市を舞台にしたファンタジーRPG

「言な絶えそね」と同じく、主要キャラのフルボイス仕様が豪華です

通信容量はけっこう必要ですが、ボイスがあるだけで全然面白さが変わってきます

プレイする際は是非フルボイスでお楽しみください(DL時はWi-fi推奨)

あと、さいたま市の実際の施設とGPSの連携でゲーム内でアイテムがもらえたりするのも、独自性のあるシステムですね

 

「ローカルディアクロニクル」はこんな人におすすめ
・フルボイスの2DグラフィックRPGで遊びたい人
・システム?バランス?いや、ストーリー重視だ!という人
・さいたま市に縁のある人

さいたま市RPG ローカルディア・クロニクル

さいたま市RPG ローカルディア・クロニクル

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レビュー動画

「ローカルディアクロニクル」ってこんなゲーム

前回レビューした「言な絶えそね」と同様、地方創生を目的としたRPG第一弾です

こちらは、「埼玉県さいたま市」を舞台とした世界観で、「魔法」や「モンスター」が存在するファンタジー世界と融合した、ドット絵2DRPGとなります

ローカルディアクロニクル プレイイメージ

兵士見習いの主人公「シド=レヴィ」が、道案内の為に護衛についた聖女「ルーシェ=プリムヴェーラ」と出会うことから物語は始まります

実は、大神殿の巫女であるルーシェは「この世界の異変の原因を探る」為に調査に向かっているとのこと

その調査の目的地は「グリンパ祭壇」

シドは、その「グリンパ祭壇」まで護衛を務めることになります

 

ローカルディアクロニクル プレイイメージ

そして、護衛を務める間、二人の関係性は急接近することになり、お互いを必要とする存在になっていきます

やがて、ルーシェは自身の国へ帰ることになり、護衛の任務は終了するが、シドはルーシェをこれからも守りたいと思い、立派な兵士になって追いかけます(王様からは正式な任務として許可をいただいてます)

ルーシェもシドと離れ、心細く感じていたところで、再会する二人

かくして、シドとルーシェは、この世界に起こっている異変の謎を突き止めることが出来るのでしょうか?

と言った内容のストーリー

 

ストーリーは王道って言えば王道ですが、このゲームは「フルボイス」でキャラクターが喋ってくれるので、キャラクター性がしっかりしていて、ストーリーも伝わりやすいのがGOOD

ローカルディアクロニクル プレイイメージ

スタンダードなRPGですが、ゲームバランスがなかなかシビアなところがあり、下手するとRPG慣れしている人でも「全滅」することもあるぐらいです

RPGで苦手とされる「レベル上げ」という作業が、ところどころで必要であると言えます

 

また、この「地方創生RPG」シリーズ恒例となる『GPS通信』システムは、第一作目の「ローカルディアクロニクル」から搭載されています

これは、実在する地域の公共施設や石碑などを巡って、GPS通信をすることで特別なアイテムを入手することが出来、ゲームがより面白くなるというシステムです

今作は「埼玉県さいたま市」が舞台となっているので、施設なども同市のものとなります

住まいがさいたま市という方は、普段気にしていなかった地元の歴史や文化を知るきっかけになるし、さいたま市以外にお住いの方は、さいたま市を訪れた際に巡ってみるのもいいでしょう

 

リアルの場所との連動という、一風変わったシステムは、他のRPGには見ない独自のシステムでもありますね

フルボイスとイラストによるキャラクターの存在感がGOOD

こちらもシリーズ共通のシステムで、ゲーム開始時にボイスデータをダウンロードすることで、味方のキャラクターがフルボイスで喋りまくってくれます

もちろん、ダウンロードは無料です

ただ、データ量がかなり多いため、Wi-fiは必須です

しかし、フルボイスで遊べるとキャラクターがより生きてくるので、かなり楽しく遊べます

更に、味方キャラは半身程のイラストが用意されている為、このボイス仕様が活かされるのは言うまでもありません

イラストも表情別でいくつか用意されていて、会話の内容によって表情も変わるので、遊んでいて会話シーンが楽しくて仕方ありません

ローカルディアクロニクル プレイイメージ

また、戦闘中の攻撃でクリティカルが発生した際は、1枚絵が挿入されて、クリティカル演出としてイラストが表示されます

ただ、残念なことに、このゲームの戦闘では「戦闘速度」の設定が、「通常」と「高速」の2種類が選べるのですが、「高速」の場合、クリティカル演出も「高速」で表示されてしまいます

何も知らないプレイヤーの場合「一瞬何かが映った?」と、混乱しがちです

ローカルディアクロニクル プレイイメージ

せっかくの演出ですが、この点だけは残念な点ではあります

残念な点であるシステム面について

以前の「言な絶えそね」のレビュー記事でも同様の内容を書きましたが、この「ローカルディアクロニクル」もシステム面においては、お世辞にも良いとは言えません

ローカルディアクロニクル プレイイメージ

まず、操作面について

バーチャルパッドの十字キーで操作する本作ですが、グラフィックの反応が若干ズレています

動かしていて違和感程度にしか感じませんが、この違和感がプレイ中ずっとあるので、ストレスに感じるプレイヤーもいるかと思います

また、街や洞窟の階段もキーを押しっぱなしだと、そのまま通過してしまうこともあります(たぶんバグかな?)

ローカルディアクロニクル プレイイメージ

次に、戦闘面について

戦闘時は

①行動したいキャラをタップ
②行動を選択
③敵を選択して実行

とこのような一連の動作が必要となります(前の行動と同じにする「リピート」もあります)

ローカルディアクロニクル プレイイメージ

①は、特に問題がありません

②は上下左右に行動ボタンが表示され、行動したいボタンをタップします

この後、厳密に言えば、アイテムや魔法の場合、どのアイテム(魔法)を使うかを選択する画面が入るので、問題はその後です

ローカルディアクロニクル プレイイメージ

③の「どの敵をターゲットにするか」を選ぶ時ですが、ここだけ画面下横一列に並んだ選択キーに決定ボタンをタップする仕様になっています

正直、ゲーム慣れしている人からすると、ここだけが画面下の小さな枠の中をタップしないといけないのはストレスとなるでしょう

 

ただ、このストレスを軽減するのが、全ターンと同じ行動をする「リピート」ボタン

 

1タップだけで全員の行動が「全ターンと同じ」行動をするのですが、行動を変えたいキャラだけを通常の手順で選んだあとにタップすることで、「行動を変えたいキャラ以外は全ターンと同じ」として行動することができます

 

例えば、

・シドは「攻撃」
・ルーシェは「回復」

とした次のターン、ルーシェは攻撃に変えたい場合、

①ルーシェをタップ⇒攻撃をタップ⇒敵を選択
②リピートボタン

の順で選択すると、

・シドは「攻撃」(リピート)
・ルーシェも「攻撃」(回復から攻撃に変更)

となるので、慣れるとかなりストレスは軽減されます

ローカルディアクロニクル プレイイメージ

とまぁ、他にも色々とシステム面の悪い点やバグなども散見出来ますが、それでも以前プレイした「言な絶えそね」エンディングまでプレイしました

たぶん本作もエンディングまで遊ぶと思います

ローカルディアクロニクル プレイイメージ

何故ここまであげた悪い点を気にせずエンディングまでプレイ出来たかと言うと、「ストーリーとキャラクター性が抜群に良かった」という理由が挙げられます

それぐらい「ストーリー」や「キャラクター」という部分は、この「地方創生RPG」シリーズの高評価されるポイントになるので、もしあなたが「RPGの大事なところってストーリー(キャラクター)だよね~」というプレイヤーであれば、ぜひプレイしていただきたい

時間をかけてじっくりゆっくり遊べるゲームですね

「ローカルディアクロニクル」総合評価

総合評価:
7.0

ストーリー性:
8.5
操作性:
3.5
グラフィック:
7.0
サウンド:
7.0
オリジナリティ:
6.5
ハマリ度:
7.0
しじみ
しじみ

個人的に「言な絶えそね」は全クリするぐらいハマりました。
こちらもたぶんクリアしちゃいそうです・・・

さいたま市RPG ローカルディア・クロニクル

さいたま市RPG ローカルディア・クロニクル

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制作者情報

制作者:9256公式HP)(公式Twitter

『地方創生RPG』という、地方自治体向けに地元をゲーム化するという事業をしています。

ありそうで無かった事業ですよね。もし、このレビューをご覧いただいている方が地方自治体関係者の方なら、ぜひ公式HPをチェックしてみてください。

正直、「言な絶えそね」もこの「ローカルディアクロニクル」も、ゲーム通の人からするとシステム面やバランスなどは、少し残念な点もあるのは否めません。

しかし、ストーリー構成やキャラクター性、地元のお店とのGPS連携や、歴史、文化、街などの盛り込み方は、かなり秀逸だと思っています。(実際「言な絶えそね」は、これらの点が良かったから最後までクリア出来たと言っても、過言ではありません)

自分たちの街が舞台のゲームが出来るのは、住んでる住民にとっても喜ばしいことですからね。

他のタイトルもレビューしていく予定なので、ぜひご覧ください!

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