ガラケー時代の作品をスマホに移植したロボットシミュレーション
ブルー共和国の最強部隊「白龍隊」に所属した新米兵士「ジャス」と敵国の”魔導兵”である少女「ティア」の物語を描いたロボットシミュレーションです
独自の戦闘システムで戦略性もあり、ストーリーもしっかりとしている本作は、ロボットシミュレーション好きなら一度はプレイしておきたい作品
ガラケー時代でリリースしていた作品のスマホ移植版なのでご存知の方もいるかもしれませんね
作者さん公式Twitter(@project_jinki)では最新作が今でも制作されているようで、この「超獣王ジャスティス」を始め、様々なシリーズがスマホ、ツクール作品としてリリースされています
この作品が楽しかった方はぜひ他のシリーズも遊んでみてはいかがでしょうか
それでは「超獣王ジャスティス」のレビュー始めます!
おすすめポイント
設定もしっかりしているロボットシミュレーション好きにオススメ!
超獣王ジャスティス はこんなゲーム
世界統一戦争(炎帝セイバー)から三年……。
人々の力へ対する欲求は留まる事を知らず、
戦いは広がる一方であった。ブルー連邦共和国の中の一国、
ライト国が独立を求め本国へ宣戦布告。
「青の独立戦争」と呼ばれる史上最大の内戦が行われる。主人公のジャスはブルー共和国で
最強と言われる神機部隊「白龍隊」に入隊した新米兵士。
初めての戦闘、その激しい戦いの中、
ジャスは敵国の「魔導兵」と呼ばれる
記憶を失った少女ティアと出会う……。
ドット絵がしっかりと作りこまれていて、メカやキャラクターの設定もとても分かりやすく個性があります
ターン制ではなく、機動力の高い順で行動の順番が決まるので、敵と味方と入り乱れて行動することになります
行動はユニットを「移動」したり「攻撃」したり「修理」したりするのですが、システムが作りこまれているので戦略的な戦い方が重要となってきます
またストーリーも背景がしっかりとしているうえに、キャラクターの個性もあり理解しやすいのは高評価ですね
操作はガラケー時代の移植ということもあってか、上下左右キーと決定キー、バックキーで操作するのでスマホ慣れしている人には少し操作性に不便を感じるかも知れません
昔ながらのレトロな雰囲気も味わえるインターフェイスや操作性が、むしろ「良さ」として楽しめるので、アニメやロボットが好きな方ならきっと楽しめるでしょう
おもしろポイント
しっかりと作りこまれた世界観
「超獣王ジャスティス」の独特なシステム
まず味方ユニットと敵ユニットが隣接した際に「戦闘」ができるのですが、画像のように「攻撃するユニットの左右と後ろ」の自軍ユニットが一緒に戦闘に参加します(画像の青い四角の枠)
同時に「攻撃される敵ユニットの左右と後ろ」の敵ユニットも戦闘に巻き込みます(画像の緑の三角の枠)
これは敵から攻撃を受ける時も同様です
つまり、一度の戦闘で多くのダメージを当てたい場合は、攻撃ユニットを中心に左右後ろに味方ユニットを配置することが必要となるわけです
これは基本のシステムなので覚えておきましょう
つぎに攻撃には「直接」攻撃と「射撃」攻撃があり、敵へ攻撃する際は自分で選択が可能です
「直接」攻撃は命中率も高くダメージも大きいですが、敵からの反撃を受けます。「射撃」攻撃は少し命中率やダメージが下がりますが、敵からの反撃は受けません
そして「射撃」には「弾数」がユニット毎に決められています。弾数がなくなった場合はもちろん「射撃」は使えなくなります
中には「射撃」ができないユニットもいるので、ユニットの特性を知ることが大切ですね
ユニットの中には「修理」が可能なユニットがいます。「修理」はダメージを負ったユニットの「HP」を回復してくれるのですが、1度の「修理」に「弾数」を1消費します
「修理」ユニットはお世辞にも戦闘に特化しているとは言えない性能なので、戦闘時に「射撃」を使うことが多くなりますが、ここで「弾数」の駆け引きがあるのはなかなか面白い設定です
そんな中、マップの中にある「街」のマスでユニットが待機すると「HP」と「弾数」が少しずつ回復します
この「街」をいかに上手く活用するかで戦局が大きく変わるので、マップの攻略手順などを考える際には「街」をどのタイミングで経由するかも考えましょう
さて、戦闘は先ほど「周囲のユニットを巻き込む」という説明をしましたが、一緒に戦闘に参加することでも「勝敗」に大きく左右してきます
ユニットには「スキル」を持つものがいます。1つ例をあげると「追撃」というスキル
これは一緒に戦闘に参加している他のユニットが攻撃をした後に、一定の確率で「追撃」を行うというもの
この「追撃」は反撃を受けないので、対強敵に非常に有利なスキルと言えます
そして、大ダメージを与えることができる「必殺」を覚えているユニットは、攻撃の要です
「必殺」は使用可能なユニット毎にダメージや与える範囲が違うので、うまいタイミングで使いこなせるかどうかがとても重要になってきます
一度使うと「必殺ゲージ」が溜まるまでは使用できないので、使いどころを間違えないようにしましょう
マップにある「戦略拠点」は、敵ユニットよりも先に味方ユニットが到着することで、防衛ができると同時に情報や「補給物資」がもらえます
この「戦略拠点」を制圧しようと動く敵ユニットは「破壊兵」という特性(兵種)をもつユニット。ステータス画面で確認することができます
ちなみに「破壊兵」のほかに「兵士」「工兵」「武人」があり、「兵士」は通常通り味方を攻撃してくるユニット、「工兵」は「修理」が可能なユニット、「武人」は1体で強力なユニットを表しています
ストーリー上の名前のある敵キャラクターが登場するユニットに「武人」が多く、普通に「直接」戦うと大きな被害はまぬがれません。「射撃」は反撃を受けないので上手く使い分けて戦う戦略性が求められます
とは言っても、慣れてくると有利な戦い方も分かってくると思います。そこまで戦略を求められる難易度じゃないので、単純にロボットシミュレーションやアニメなどが好きな方は気軽に遊べるでしょう
おすすめポイント
戦略性のある戦闘システムに独自性があって楽しめる
自分好みにカスタマイズ
マップをクリアすると次のマップ前にインターミッションが用意されています
ここでは、マップの敵を撃破したときにもらったポイントを消費して、パーツを買うことができます。「パーツ」にはいくつか種類があり、好きな物を購入できるので、今自軍に足りない部分やユニットの特徴を伸ばしたいパーツを購入すると良いでしょう
購入したパーツは「装備」画面で任意のユニットに装備できます。ユニット毎にセットできる装備枠が決まっていますが、それぞれのユニットの個性を自分好みに作り出すことができるので、色々と試してみましょう
装備しても外すことができるので、間違っても大丈夫です
なかには「修理」を可能にする装備などもある為、運用次第では「最強」のユニットを作り出すことも可能かもしれません
おもしろポイント
自分好みのユニットを作りあげることができる!
もう少し遊ぶとこんな感じ
ストーリー展開も王道といえば王道ですが、安心して楽しめるのもストーリーの良さだと思います
若干残念な部分として、戦闘時のテンポが速すぎるのはゲーム慣れしていない人には結構困るポイントかなと感じました
設定でテンポの変更ができるようになれば嬉しいですね
ここまでレビューしておいてなんですが、「超獣王ジャスティス正伝」というタイトルもあり、こちらは「超獣王ジャスティス」のリメイク版なうえに新エピソードの追加と新キャラ・新型機が追加されているというバージョンです
これからプレイする方は「超獣王ジャスティス正伝」のほうが良さそうですね(笑)
おすすめポイント
実はリメイク版が出ているぞ!(笑)
超獣王ジャスティス のレビューまとめ
Goodポイント
- 設定もしっかりしているロボットシミュレーション好きにオススメ!
- 戦略性のある戦闘システムに独自性があって楽しめる
- 自分好みのユニットを作りあげることができる!
Badポイント
- 戦闘時のテンポが速すぎる
↓ジャスティス正伝(リメイク版)はこちらから↓
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